英語文字起こしボックスタブおよびクリムゾンインタラクティブのニュースをお知らせします。
最新のニュースは、ニュースページをご覧ください。
2017年10月11日
論文翻訳ユレイタスの最高経営責任者(CEO)であるShilpa Mittalが2017年9月18日、第9回ゴールデンブリッジアワードの「Best Entrepreneur of
Founder(2017年
最高の女性企業家賞)」を受賞しました。毎年、多種多様なカテゴリーから影響力のある企業または人物が選出されるこのゴールデンブリッジアワードは、ビジネスにおける世界への貢献を表す賞として、各国の企業から高く評価されています。Shilpaは権威ある賞の受賞にあたり、「翻訳にまつわる最新のソリューションを通して、顧客のコミュニケーション強化に取り組むユレイタスの姿勢が高く評価されたことは、たいへんありがたいことです」とコメントしています。
ゴールデンブリッジアワードについて
世界中の大規模から小規模、新興産業までを含むあらゆる業種から、ベスト・ニュープロダクトアンドサービス、ベスト・イノベーション、マネージメントとチーム、ビジネスにおける女性と専門職、事例研究(ケーススタディ)、顧客満足度、PR、マーケティング・キャンペーンなどの各カテゴリーにおいて精励かつ目覚ましい活躍が認められた企業や人を毎年選出するプログラム。詳細はwww.goldenbridgeawards.com をご参照ください。
この受賞についての詳細ならびにShilpaのコメントはこちらから(英語)。
Shilpa Mittal Receives Best Woman Entrepreneur Award 2017
https://www.crimsoni.com/news/shilpa-mittal-receives-best-woman-entrepreneur-award
2017年8月31日
学術英語ポータルサイト「エナゴ学術英語アカデミー」は2017年8月31日、業界初の携帯端末用情報提供アプリを公開しました。各分野で活躍される研究者の皆様のお手元に、主に以下の情報をいち早くお届けします。
iOS端末ならびにアンドロイド端末のいずれからでも無料で閲覧いただけます。今後、日本語、中国語、韓国語版の公開も予定しています(現在は英語のみ)。
ダウンロードはこちらから。
www.enago.com/app
2017年8月02日
英文校正・校閲エナゴは8月2日、研究者向け情報ポータルサイト「エナゴ学術英語アカデミー」内に新コーナー「教えてパケット先生!学術英語Q&A」(https://www.enago.jp/academy/ask-english-expert/)をオープンしました。
これは研究者が抱える学術英語に関する質問や悩みにネイティブが答える、インタラクティブなコーナーです。回答するのは京都大学で長年教鞭を取ってきた学術英語の専門家・グレン・パケット氏!「英語プレゼンのポイントって?」「この表現で合ってる?」など、英語学習に関して気になる内容をオンライン上のフォームにご入力いただくと(アカウントを作成すると、質問が可能になります)、パケット氏がずばり回答します。
【これまでに寄せられた主な質問】
皆様の英語学習に、ぜひお役立てください。
グレン・パケット氏について
イリノイ大学物理学博士課程修了。1992年に初来日し、1995年から国際理論物理学誌Progress of Theoretical
Physicsの校閲者を務める。京都大学基礎物理研究所に研究員、そして京都大学物理学GCOEに特定准教授として勤務し、京都大学の大学院生に学術英語指導を行う。著書に『科学論文の英語用法百科』(京都大学学術出版会)。Paquette
Research 代表。
2017年7月31日
英文校正・校閲エナゴは2017年7月31日、ドイツの学術出版社Thiemeとサービス提携を結びました。Thiemeは医学および科学分野を専門とする、125年以上の歴史を持つ出版社です。今回の提携により、Thiemeに論文を投稿する研究者は、エナゴの英文校正サービスを特別料金で利用することができるようになります。研究論文の質を向上させ、その影響力を最大限に高めることが期待されています。
より詳しい情報はこちらから(英語)。
Enago and Thieme Partner to Empower Researchers to Achieve Publication Goals
http://enago.com/news/enago-partners-with-thieme
2017年6月06日
英文校正・校閲エナゴは2017年5月30日、英国の出版社Policy Press社とのサービス提携を発表しました。Policy
Press社は、1996年に設立された英国ブリストル大学の社会科学・法学部に基盤を置く学術出版社で、社会政策の策定や実践に貢献すべく、社会科学関連の書籍やジャーナルを発刊しています。今回の提携によりPolicy
Press社は、同社への投稿を予定する研究者に対し、エナゴの英文校正サービスならびに論文投稿支援サービスをオプションとして紹介する運びとなります。
エナゴとの連携に関する詳細はこちら
https://www.enago.com/policypress/
2017年6月01日
英文校正・校閲エナゴは、2017年5月20日から23日に米国カリフォルニア州で開催された Council of Science Editors (CSE)
の2017年年次総会に出展しました。
CSEは学術誌の編集者が集まる国際会議。今回は設立60年の記念大会で、学術編集者などの出版関係者向けのトレーニングや基調講演、オープンアクセスや査読プロセスの効率を向上させるための施策を共有するセッションなどが行われました。
より詳しい情報はこちらから(英語)
https://www.enago.com/news/enago-attends-the-annual-meeting-of-the-council-of-science-editors
2017年5月19日
2017年5月17日から19日に韓国の釜山国際展示場BEXCOで開催されたKSBMB(韓国生化学分子生物学会) International Conference
2017にて、英文校正・校閲エナゴがワークショップを開催しました。韓国最大の学術コミュニティであるKSBMBは、科学分野におけるコミュニケーションの円滑化を図り、最新情報を研究者と共有することを促進しています。
エナゴのワークショップは、若手研究者および院生を対象に、適切なジャーナルの選択方法や論文のリジェクト、IMRADフォーマットについてなど、論文投稿プロセスの全体を網羅する内容で、参加者は真剣に聞き入りました。
2017年5月16日
英文校正・校閲エナゴは2017年5月16日、学術論文投稿支援の一環として「盗用・剽窃チェックサービス」を開始しました。
論文のデジタル化やインターネット公表の義務化などにより、研究論文や学術コンテンツからの盗用・剽窃の抑止は研究者、教育・研究機関、学術出版社にとって重要な課題となっています。
エナゴの「盗用・剽窃チェックサービス」は、実績のある盗用・剽窃診断ソフトウェアを利用して原稿を精査し、盗用・剽窃だと疑われる可能性のある部分を特定、レポートにしてお客様に提出します。原稿の信頼性の確保を短時間で実現し、安心して投稿に臨むことを可能にします。
【サービスの流れ】
用途やご予算に応じて盗用・剽窃診断ソフトウェア(iThenticateまたはPlagScan)をお選びいただき、原稿をエナゴにお送りください。エナゴが原稿の検証を行い、診断結果をお客様にご提供します。
【納期と料金】
利用する剽窃診断ソフトウェア | 納期 | 料金 |
iThenticate | 1営業日 | 10,000円 |
PlagScan | 1,100円 |
エナゴがご提供する投稿支援サービス(論文らくらくパック、フルサポートパック)と併用いただく場合には、割引価格でご利用いただけます。
詳しい情報はこちらから。
2017年4月20日
英文校正・校閲エナゴはこのたび、韓国の大手コンサルティング企業であるKMACが発表する同国における顧客満足度調査(KCSI2017)の英文校正サービス部門賞で、1位を獲得しました。
KCSIは1992年より毎年行なわれている調査で、同国内産業の製品およびサービスに関する顧客満足度を示す指数が発表されます。韓国の主要な顧客満足度指数として知られています。短納期や顧客一人ひとりへの柔軟な対応が高く評価されました。
より詳しい情報はこちらから(英語)
http://enago.com/news/enago-wins-south-korea-s-consumer-satisfaction-award-2017
2017年4月17日
英文校正・校閲エナゴは、2017年10月13日(金)~18日(水)にフロリダで開催予定の世界消化器病学会議(WCOG at
ACG2017)において、研究者が同会のために作成・提出するアブストラクトの校正支援を行うことになりました。主催者であるアメリカの消化器関連学会 American College of
Gastroenterology (ACG) および世界消化器病学会(World Gastroenterology Organisation;
WGO)と連携し、研究成果をよりわかりやすく発信する体制を構築します。
より詳しい情報はこちらから(英語)
http://enago.com/news/enago-partners-with-the-american-college-of-gastroenterology-and-the-world-gastroenterology-organisation
2017年4月11日
英文校正・校閲エナゴは2017年4月11日、世界最大級の学術団体であるアメリカ科学振興協会(American Association for the Advancement of Science;
AAAS)と、論文投稿支援サービスにおける提携を行いました。AAASは著名な科学雑誌『サイエンス』の出版元でもあり、90か国以上の人々が登録する団体です。今回の協定により、AAASに登録する研究者は、論文の投稿前にエナゴの英文校正サービスを割引価格で利用できるようになりました。エナゴはこれからもこうした連携により、科学と出版の発展に貢献していきます。
より詳しい情報はこちらから(英語)
http://enago.com/news/aaas-collaborates-with-enago
2017年4月06日
英文校正・校閲エナゴは2017年4月5日、世界大学ランキングの発表で有名なイギリスの大学評価機関「クアクアレリ・シモンズ社(Quacquarelli Symonds
:QS)」とサービス提携しました。QSは世界50か国にわたり、2,000以上の高等教育機関と協業しています。今回の提携により、QSはエナゴの論文投稿支援サービスを自社でも展開することになり、会員は同サービスを割引価格で利用することが可能になります。より多くの研究者に著名なジャーナルへの投稿の機会を提供し、掲載を促進させることが期待されます。
より詳しい情報はこちらから(英語)
http://enago.com/news/qs-partners-with-enago
2017年3月30日
英文校正・校閲エナゴは2017年3月30日、世界的なカトリック大学の連携組織である 国際カトリック大学連盟(International Federation of Catholic
Universities;
IFCU)に所属する大学向けに英文校正サービスを提供する協定に署名しました。IFCUは、世界200以上のカトリック系大学における協力関係の構築や交換プログラムなどを推進しています。同連盟の会員は、英文校正サービスを割引価格で利用することが可能になります。
より詳しい情報はこちらから(英語)
IFCU
Partners with Enago to Offer Manuscript Preparation and Author Education Services
2017年3月17日
英文校正・校閲エナゴは2017年3月、トルコのマルマラ大学で学術論文作成に関するワークショップを開催しました。これは同国最古の教育機関であるマルマラ大学と共同で実施したもので、ライティングの具体的な技術やライティングツール、データ管理などさまざまなセッションが設けられ、多様な分野の教授や研究者、若手研究者や学生など40名以上が参加しました。
より詳しい情報はこちらから(英語)
Enago Discusses about Academic
Writing Techniques at a Seminar in Turkey
2017年3月16日
クリムゾンインタラクティブ・コリアはこのたび、韓国の女性消費者が選ぶ競争力のあるブランドに送られる称号である「プレミアムブランド」を獲得しました(主催:ハンギョンビジネス)。
2016年12月6日にソウルで開催された授業式で、英語論文校正部門の大賞を受賞しました。ネイティブによるダブルチェックや品質保証システムなどが評価されました。
参考サイト(韓国語)
http://www.premiumbrand.co.kr/premium/brand/brand_1.php?page=2&q_years=2016
より詳しい情報はこちらから(英語)
Korea
Consumers Satisfaction Index 2016 Honors Enago as the ‘Premium Brand’
2017年3月16日
英文校正・校閲エナゴは2017年3月16日、リサーチ・アドミニストレーターの団体であるNational Council of University Research Administrators
(NCURA)とサービス提携しました。NCURAは、大学などの研究機関の研究活動を牽引するために1959年に設立された団体であり、教育支援や専門性を高めるプログラムを行っています。今回の提携により、NCURAはエナゴの論文投稿支援サービスを自社でも展開することになり、会員は同サービスを割引価格で利用することができます。
より詳しい情報はこちらから(英語)
http://enago.com/news/ncura-partners-with-enago-to-offer-manuscript-preparation-and-author-education-services
2017年3月2日
英文校正・校閲エナゴは2017年3月2日、新たなタグライン『Author first, Quality
first』(著者第一、品質第一)を発表しました。学術論文の著者と品質を第一にサービスを提供し、顧客満足の向上にさらに取り組む姿勢を明確に打ち出しました。またブランドのイメージカラーを「赤」に刷新。世界中の学術論文著者のお役に立つとの強い情熱を表しています。
より詳しい情報はこちらから(英語)
http://enago.com/news/enago-strengthens-its-commitment-to-authors-across-the-globe
2017年1月23日
このたび、弊社クリムゾンインタラクティブの英語文字起こしサービス『ボックスタブ』に、新しい料金プラン『英語文字起こし・チープ』を追加しました。作業の行程を1段階省いて書き起こすことにより、従来のベーシックプランより低価格(1分あたり85円~)なサービスをご提供します。
英語文字起こし・チープは、既存の英語文字起こし・ベーシックより低価格でお手軽にテープ音声を起こしたいという場合にご利用いただけます。
【英語文字起こし・チープの特徴】
【英語文字起こし・チープに含まれる基本サービス】
ラフな書き起こしで内容確認を急ぎたい場合などにはチーププランを、専門用語などが含まれる内容や品質を重視する場合にはベーシックプランをと、出来上がり品質やご予算に応じてお選びください。
お見積り・ご注文フォーム>> https://inquiryform.voxtab.jp/?icCode=JapanB2C
2017年1月13日
論文翻訳・学術論文サービス「ユレイタス」は、インド初の国際金融拠点である国際取引所(INX)の開設にあたり、海外投資家向けの書類の翻訳をはじめ、提携翻訳会社として尽力しました。
インド国際取引所は、アジアで最も古く、かつ世界最速の取引速度を誇るボンベイ証券取引所の100%子会社で、ナレンドラ・モディ首相により開設されました。今後はインドのインフラおよび開発に必要な投融資を受け入れる窓口として、また多くの国際投資家および国外に居住するインド人投資家への窓口として機能することになります。
より詳しい情報はこちらから(英語)
Ulatus
is Proud to be Associated with Launch of the India INX, Inaugurated by Honorable Prime Minister,
Mr. Narendra Modi
2016年12月1日
2016年11月29日(火)、弊社の日本法人(株)クリムゾンインタラクティブ・ジャパンが、会員となっている日本翻訳連盟(JTF)が毎年主催する第26回JTF翻訳祭に参加し、ブース出展をしました。
ブース出展企業は、株式会社翻訳センターなどの翻訳会社、SDLジャパン株式会社などの翻訳支援ツールや翻訳関連サービスのベンダーなど、合計約40社・組織。また、来場者は、主に翻訳サービス等を利用するクライアント企業や、フリーで活躍する翻訳者たちです。
今年の正確な来場者総数は未発表ですが、例年700~800名(うち、交流パーティーは例年200~300名)にのぼる、日本の翻訳業界最大のイベントです。
当社は例年、来場者に向けて、当社のブランドサービスである「論文翻訳ユレイタス」や「英文校正エナゴ」をブースで告知しビジネスチャンスを広げると同時に、翻訳者とも交流を深め優れた翻訳者の獲得に努めています。
翻訳祭ではブース展示と並行して、「翻訳支援ツールの効果的な使い方」や「翻訳チェックのコツ」、「インバウンド多言語翻訳への需要の波をどう乗り切るか」、「いまさら聞けない機械翻訳の基礎」等々、翻訳業界が注目する最新テーマで計24もの講演・パネルディスカッションが行われており、当社でもそれらの講演に出席し知見を広めました。
夕方からは交流パーティーが行われ、打ち解けたムードの中、出展企業やクライアント、翻訳者たちとさらに交流を深めることができました。
ブース出展の風景 | (株)クリムゾンインタラクティブジャパンのブース |
2016年11月18日
このたび、弊社クリムゾンインタラクティブの翻訳部門・翻訳ユレイタスにて、お客様のご要望にもっとも合致する翻訳プランを簡単にお調べいただけるツールを開設いたしました。
どうやってプランを選べばいいの?
>>https://www.ulatus.jp/plan/
速さ、安さ、品質。この3つのバランスを取るのは非常に困難です。速く仕上がって、しかも安くて、さらに仕上がりも素晴らしい翻訳は存在しません。速く仕上げたいなら料金がかさみますし、品質を重視したいなら時間をかけなければ良いものは生まれません。3つのうち、どれを重視するかによって、最適なプランは変わります。
本ツールでは、「何を最も重視するか」や「対象原稿の文字数と希望納期」など、いくつかの簡単な質問に順番にお答えいただくだけで、お客様のニーズにもっとも合致する翻訳プランをお調べいただけます。結果画面では、選ばれたプランにどんなアフターサービスがついているのかなど、プランの概要を俯瞰いただけて大変便利です。
<<本ツールの特徴>>とっても簡単な一問一答形式。各ステップでの質問はとてもシンプルです。
→ これだけで、お客様に最適な翻訳プランがわかります!
スムーズな翻訳ご依頼のプラン立てに、ぜひご活用ください。
お問い合わせ・お申し込みをお待ちしております。 >>> 翻訳ユレイタストップページへ
2016年07月22日
平成28年6月26日、日本医科大学武蔵境キャンパスにおいて、学術英語学会の第2回大会が開催されました。
学術英語学会は、非営利の一般社団法人で、2014年8月、トム・ガリー教授(東京大学)、﨑村耕二教授(日本医科大学)が発起人となり、全国から48名の教授の賛同を得て法人化された学術団体です。当社クリムゾンインタラクティブも、ガリー教授や﨑村教授と共に設立に関わり、事務局として学会活動の運営を支えています。
今回は、学会設立後2回目となる年次大会です。第1回目となる昨年度大会は、『グローバルを生き抜く研究者のための英語』というテーマで、英語を使って国際的に発信する必要に迫られている研究者をターゲットとして、様々な講演や学習会を用意しました。今年度のテーマは『研究者の英語をどのように支えるか』。今年度の大会は、個々の研究者に加えて、英語を使う研究者を支援する側、たとえばURA(リサーチ・アドミニストレーター)などの事務方の取り組みに焦点を当て、支援側に今なにが求められているかを意見交換するプログラムが盛り込まれた点が最大の特徴でした。
第2回年次大会は、梅雨の真只中の日曜日をフルに使い、懇親会まで含めると午前10時から午後19時まで、計4部構成で進められました。北は北海道から南は沖縄まで、約80名の参加者が訪れました。
午前の部は、「学術英語」をテーマにした、研究者による研究発表でした。3名の研究者が登壇しました。
一人目の藤岡真由美教授(大阪府立大学
教授)は、応用言語学における英語学術論文の特徴についての先行研究をいかに授業に取り入れ、大学院生が自律して自分の研究分野での英語論文作成能力を身につける手助けをしているかを中心に、授業での実践例を交えて紹介しました。
二人目の保田幸子准教授(九州大学 准教授)は、英語学術論文作成のための自律学習支援の一環として、ESP (English for Specific Purposes)
コーパス構築の試みを紹介し、専門分野やジャンルに特有の言語的・文体的特徴を学ぶツールとしてのESPコーパスの可能性について報告しました。実際に無料でダウンロードできるコーパスツールを示し、英語論文執筆にうまく組み込んで効率的に使う手法をスライド上で紹介する様子に、聴講者は身を乗り出して聞き入っていました。
三人目の山村公恵さん(東京大学
博士課程)は、元翻訳会社勤務の研究者という経歴です。研究型大学の理系大学院生に英文執筆課題を与え、その執筆過程を録画し、作業後に刺激再生法を用いて、執筆中に何を考えていたのかを尋ねるという調査を行った結果を報告しました。参加者が難しいと感じた具体例を紹介しながら、理系の英文執筆に対して、日本の英語教育環境における英語の授業や執筆支援においてどういった指導の仕方ができるのかを考察しました。興味深い内容に、午前の部が終了しても質問の列が途切れませんでした。
午前の部の研究発表では、事前の想定を上回る参加者が詰めかけ、一部は資料が足りなくなって緊急増刷が必要になるほどの盛況でした。
午後の部のサンドゥ・アダルシュ教授(電気通信大学)の講演では、大学・研究機関におけるリサーチ・アドミニストレーションの役割の一つとして、海外へ向けた広報活動や国内外の企業との国際連携を進めていくことの重要性を語っていただきました。東京工業大学において英語版広報誌の立ち上げに関わったご自身のご経験等も紹介され、ご参加のURAの方々からも自校における活動の悩みなど積極的に質問が挙がりました。
文部科学省の西島宗明氏による講演では、URAの育成・整備に関する行政の取り組みを交えながら、URAを取り巻く環境、今後の展望等をご紹介いただきました。URAに関する認知度は徐々に広まってきているものの、期限付きでURAを採用している大学も多く、今後は雇用継続によるシステム定着が求められると報告がありました。また、学術英語についてURAができる支援としては、学内で講義等を行う人材がいない場合には、アウトソースすることも一つの有効な手段であると提案をいただきました。
パネルディスカッションでは、今羽右左 デイヴィッド甫氏(京都大学 企画・情報部 広報課 国際広報室 室長)、三代川典史氏(広島大学 研究企画室
シニア・リサーチ・アドミニストレーター)、三和正人氏(九州大学 学術研究・産学連携本部 研究推進主幹)、 村田陽一氏(立命館アジア太平洋大学 事務局
次長)の各氏に、それぞれの大学のお立場から、研究を推進する力としての英語とそのサポートについて、最初に10分程度発表していただきました。その中で、日本の大学では対応がとても遅れている一方で、スイスのチューリッヒ大学では、非英語圏にもかかわらず大学広報に英語ネイティブのサイエンスライターを6名確保していることや、広島大学のライティングセンターの活動、英語版HP作成にあたってのご苦労や知見や、同じく学内のファカルティーミーティングにおける英語文書作成のご苦労や知見などに関心が寄せられ、発表後のディスカッションはもちろん、終了後にも各発表者に意見を求める参加者の方が多くいらっしゃいました。パネラーの4名の方には、現場に関わる方だから話せる貴重な情報や率直な意見を多くいただけて、参加者の方にも有意義な時間になったのではないでしょうか。
全プログラム終了後、会場の2階のラウンジで懇親会が開かれました。懇親会の参加者は、日曜の夜ということもあり、昨年度の80名よりも少なく、約30名程度でしたが、小規模だったことがかえって奏功し、アットホームな雰囲気の中、終始打ち解けたムードで、ひとりひとりの参加者と長い時間にわたって和やかに歓談することができました。多くの参加者から、今年度の学術英語学会の活動計画に期待の声が寄せられ、理事の先生方や事務局が気持ちを新たに引き締めたところで、閉幕となりました。
事務局を務める当社としては、学会の運営は2年目ということもあり、広報宣伝、機材準備、参加者見込み、懇親会手配等、昨年の反省点を織り込んだスムーズな運営ができたのではと自負しております。今後もさらに運営の質を高めてまいりたいと考えております。
学術英語学会の活動にご興味のある方は、下記URLより学会のホームページをご覧ください。
午前中の研究発表(写真は保田幸子准教授・九州大学) | サンドゥ・アダルシュ教授(電気通信大学)の講演 |
パネルディスカッション |
2016年6月29日
このたび、弊社クリムゾンインタラクティブの翻訳部門・翻訳ユレイタスにて、納品後のアフターサービスを拡充し、納品後の翻訳の修正サービス「あんしん保証」を開始いたしました。
「ここのニュアンスとしては、本当はこういうことを言いたかった」、「この文章ではこの単語を使ってほしかった」。正確で流暢な翻訳を受け取った後でも、ご自身の意図した文章や好みの表現とは少し異なっているとお感じになる場合があるかもしれません。あんしん保証は、弊社から納品した訳文の手直しをお約束する、安心のアフターサービスです。お客様のご要望に応じて納品後に翻訳を修正したり、再度のネイティブチェックをしたりします。日英翻訳・レベル3プランをお選びの場合にお申し込みいただけます。
ユレイタスのあんしん保証では、以下の点に対応します。
•日本語・英語でのご質問への回答
•日本語、英語での修正指示への対応
•ご修正箇所を中心とした再度のネイティブチェックと整文
あんしん保証をご利用いただくには、ご注文時に同時にお申し込みいただく必要がございます
(1文字/4円の追加料金)。本サービスの詳細については、あんしん保証のページをご覧ください。
お問い合わせ・お申し込みをお待ちしております。 >>> 翻訳ユレイタストップページへ
2016年5月25日
『 研究者の英語をどのようにささえるか? --- 研究支援の立場から 』
~リサーチ・アドミニストレーションにおける英語サポートの重要性~
株式会社クリムゾンインタラクティブ・ジャパンが事務局を務める学術英語学会(J-SER)にて、英語を必要とする研究者、URA、学生の皆さま向けに、研究大会を開催いたします。
第2回目となる今回の研究大会では、熾烈な国際競争にさらされる日本の研究者たちを、英語力の強化という観点から、誰がどのように支え、どのような環境整備が大学や研究機関に求められているのかというテーマで、講演やパネルディスカッションを行います。皆様、お誘い合わせの上、ご参加ください!
【講演・ディスカッション内容】
•
「英語で苦労している研究者のために :いま何が必要なのか?大学は何ができるのか」
講師 :サンドゥ アダルシュ(電気通信大学院情報理工学研究科先進理工学専攻教授)
•
「リサーチ・アドミニストレーター(URA)を育成・確保するためのシステム整備」
講師 :西島宗明(文部科学省科学技術・学術政策局産業連携・地域支援課大学技術移転推進室
大学技術移転推進室
室長補佐)
•
「研究の推進力としての英語サポート― リサーチ・アドミニストレーションの立場から」
パネリスト:
今羽右左 デビッド 甫 (京都大学 企画・情報部 広報課 国際広報室室長)
三代川 典史 (広島大学 研究企画室 シニア・リサーチ・アドミニストレーター)
三和 正人 (九州大学 学術研究・産学連携本部 研究推進主幹)
村田 陽一 (立命館アジア太平洋大学 事務局 次長)
(五十音順)
司会:﨑村耕二 (日本医科大学医学部教授)
文系・理系、学生から英語を必要とする研究者・URAなど、属性・分野を問わない内容となりますので、学術英語での発信力を高めたい方はぜひご参加を!
【概要】
日時:2016年6月26日(日)10:15~17:00(懇親会17:00~19:00)
場所:日本医科大学 武蔵境校舎 E棟1階講義室
(アクセス: http://college.nms.ac.jp/annai/map/musashisakai.html )
テーマ:『研究者の英語をどのように支えるか?--- 研究支援の立場から』
大会参加費:無料 ※懇親会(17:00~19:00)参加費は2000円です。
•
大会情報はコチラ
http://www.j-ser.com/news/2016/0626-2nd_conference.htm
•
大会の参加お申し込みはコチラ
https://www.enago.com/secure/seminar/j-ser/20160626_form.htm
みなさまのご参加をお待ちしております。
2016年3月22日
英文校正エナゴ・翻訳ユレイタス・英語文字起こしボックスタブを運営するクリムゾンインタラクティブは、研究者の皆さま向けに、学術英語・論文執筆のスキルアップを目的としたウェブライブ配信セミナーを【5月13日(金)】に開催いたします。
本セミナーは、英文読解法や科学論文の執筆法に関する著書を多数発表されている畠山雄二先生(東京農工大)を講師に迎え、科学記事の英文を分析的に読みこなすメソッドを学び、ご自身の論文の構成力UPにも生かせる内容となっております。
畠山雄二先生は、東京農工大学でベストティーチャー賞に選ばれ、科学論文の作成法などの数多くの著作を発表している人気講師です。セミナーでは、一般読者向けのサイエンスジャーナルからホットな英文記事を選び、日本語の文法や語法と比較しながら、科学英語を文法レベルで解析します。セミナー参加者は科学英語を分析的に読みこなす力が身につくだけでなく、自身の論文におけるデータの効果的な見せ方や構成のポイントも学べます。
【主な講義内容】
•
査読者に揚げ足を取られないための実践的な英語テクニック
•
数字から裏情報を読みとれ!
•
個人情報から隠れた情報を抜きとれ!
•
読めないのは英文法を知らないから!
•
ロジカルに書いて相手を説き伏せろ!
文系・理系、学生からベテラン研究者など、属性・分野を問わない内容となりますので、学術英語での発信力を高めたい方はぜひご参加を!
【セミナー概要】
日時:2016年5月13日(金)19:00-21:00
講義形式:ウェブセミナー中継システムを用いて配信。視聴者は各自パソコンで視聴いただけ、チャットでの講師への質問も可能です。
視聴料:1名様 3000円(税別)
•
セミナーの詳細はこちらをご覧ください。
https://www.enago.jp/seminar/20160513/
•
セミナーのお申し込みはこちらのフォームからお願いいたします。
https://www.enago.com/secure/www.enago.jp/seminar/20160513/seminar-form.htm
みなさまのご参加をお待ちしております。
2015年12月24日
年末年始も休まず通常通り営業いたしますが、元旦(1月1日)のみ、次のとおり一部通常営業と異なります。
◆ クライアントサービス
お見積もりやお問い合わせのご返答にはできる限り早いご連絡を心がけておりますが、 お問い合わせの内容・お申し込み状況によってお時間をいただく場合がございます。
◆ コールセンター電話受付
元旦の電話対応は英語のみとさせていただきます。
皆様にはご不便をおかけいたしますが、何卒ご了承くださいませ。
2015年10月31日
この度、弊社の英文校正ブランド・エナゴでは、より便利で快適に英文校正サービスを使っていただける、お客様一人ひとりの専用ページ「マイページ」を、10月31日(土)より開設いたします。
マイページでは、お客様ごとにカスタマイズされた様々な情報を表示・閲覧することができるほか、下記のことが可能になります。
1.
ご利用状況の照会や、現在行っている作業の進捗確認
2.
セキュリティ保護された環境下での安全な原稿の授受
3.
見積書、請求書、領収書などの書面のダウンロード
4.
振り込み・未払い状況の確認
5.
よく利用するサービスの登録 など。
マイページのご利用には、はじめにログインページからお客様専用のIDを作成していただく必要がございます。これまでに英文校正サービスをご利用いただいたお客様には、ログイン手順などの詳しい情報を弊社よりメールにてお送りしておりますので、ご確認ください。
また、マイページのご利用方法につきましては、ユーザーガイドをご覧ください。
2015年10月1日
平成27年10月1日から、消費税の課税方式の見直し(リバースチャージ方式)が適用されます。リバースチャージ方式は、日本国内の消費者・事業者が日本国外の事業者から「電気通信利用役務の提供」を受けた際に消費者・事業者が消費税を納税することとなります。
弊社クリムゾンインタラクティブが提供している、「英文校正」、「翻訳」、「文字起こし」は「電気通信利用役務の提供」に当てはまらないサービスのため、今まで通り、不課税となります。
ご不明点がございましたら、payments@enago.com
までお気軽にお問い合わせください。
2015年7月27日
このたびエナゴの姉妹ブランドであるボックスタブでは、サイト(https://www.voxtab.jp/)の一部をリニューアルしました。
今回の変更点では、ボックスタブの強みである「高品質&使いやすさ」と「豊富な無料サービス」をお客様により分かりやすくお伝えするため、構成やデザインの見直しを行いました。また、社内での品質管理の仕組みを紹介する「品質への取り組み」といった新しいページも増設しております。
より使いやすくなった英語文字起こしボックスタブを、ぜひご利用ください。
2015年7月16日
2015年7月16日 ニューヨーク
この度、弊社の英文校正ブランド・エナゴはオンラインの共同LaTeXエディター・ShareLaTeXと提携し、英文校正サービスのポータルサイト(http://sharelatex.enago.com/)を開設いたしました。
このパートナーシップを通して、エナゴは国際ジャーナル投稿用に論文を磨くため、複数の英文校正サービスをご提供することになりました。これらのサービスは、特に英語ネイティブではない著者をサポートする内容となっています。
以下、エナゴの北米エリアVP、Don McClainのコメントをご紹介させていただきます。
“論文の研究内容がよいものであるのに、英語レベルの低さが原因となってリジェクトとなってしまうのはもったいない。素晴らしい研究が世間の目に触れるよう、論文出版の機会を増やすお手伝いをしたいと思っています。”
“このパートナーシップは、エナゴが英文校正業界においてよりよいサービスを展開していくためにも重要なものです。”
“このような魅力的な提携業務を始められたことを大変嬉しく思っています。新しいお客様でも、すぐにShareLaTeXを使い始めていただけます。”
ShareLaTeXについて
ShareLaTeXはオンラインLaTeXエディターで、メンバー同士リアルタイムで編集作業を行うことが可能です。使いやすいプラットフォームが魅力で、イメージ、目録、式などの挿入など、LaTeXの機能をすべて持ち合わせています。他のLaTeXエディターとは異なり、インターネットベースのエディターであることも特長です。変更機能も兼ね備えており、どのような変更を誰がいつ加えたか、把握することができます。加えて、変更前のバージョンに戻す作業もシンプルで、データを失ってしまったり誤った変更を行ってしまったりといったリスクも回避できます。
弊社サービスについてのご質問等は、お気軽にmarketing@enago.comまでお問い合わせください。
2015年5月27-29日
弊社は5月27~29日、米国・バージニア州で開催された学術出版協会(Society for Scholarly Publishing/SSP)の第37回年次大会に出展しました。
大会のテーマは「The New Big Picture: Connecting Diverse
Perspectives---新たなビッグピクチャー:多様な価値観につながりを」で、出展者は900以上にのぼり、数々のセミナーやセッションが開催されました。
大会では、学術出版の主要課題を論じる3つのプレゼンテーションが行われました。
Charles Watkinson氏(ミシガン大学)からは、デジタル時代の研究論文発表について「常に一歩先を見据え、イノベーティブであり続けることが重要」という提言があり、Ken
Auletta氏(The New Yorker誌ライター)からは、過去の経験談やエピソードを交えつつ、人的要因がビジネスにいかに大きく影響するかについての氏の考えが述べられました。Jennifer
Lawton氏(経営者兼企業家)からは、充実したキャリアとビジネスの成功の鍵となる10の要素についてお話がありました。
さらに以下のプログラムが実施されたほか、多様な学術出版サービスの紹介があり、当業界で働く人びとの活躍ぶりを垣間見ることができました。
•研究者、大学教授、学生によるパネルディスカッション
•論文出版に関連する新製品紹介/若手研究者のキャリア形成における研究発表および研究者の
将来に関する意見交換
•パネルディスカッション:API(アプリケーションプログラミングインタフェース)
•パネルディスカッション:オープンアクセスジャーナルのビジネスモデル
•パネルディスカッション:学術出版業界における女性リーダーの必要性
弊社は、論文翻訳に関するさまざまなサービスを提供しております。弊社サービスに関するご質問・ご要望は、お気軽にmarketing@enago.com までお問い合わせください。
2015年5月26日
平成27年5月23日、東京大学駒場キャンパスにおいて、学術英語学会の第1回大会が開催されました。
学術英語学会は、非営利の一般社団法人で、2014年8月、トム・ガリー教授(東京大学)、﨑村耕二教授(日本医科大学)が発起人となり、全国から48名の教授の賛同を得て法人化された学術団体です。当社クリムゾンインタラクティブも、ガリー教授や﨑村教授と共に設立に関わり、事務局として学会活動の運営を支えています。
今回は、学会設立後初めての大会ということで、どれだけの方に来ていただけるかわからないという不安を抱えながら準備を進めてきましたが、ふたを開けてみると、約150名ものご参加がありました。
大会は3部構成になっていました。
第1部の石川慎一郎教授(神戸大学)は、近年注目を集めているコーパス言語学という手法を用いて、アカデミックライティングに「科学的に」対応できないかという観点で特別講演を行いました。選び抜かれた言葉と演劇役者を思わせる圧倒的なパフォーマンスで、参加者は舞台に釘付けでした。
第2部は、医学、歴史学、工学、物理学の各界から、著名な研究者が登壇し、かつてどのように英語に挫折し、そしてどう英語の壁を乗り越えたかを、それぞれの思い出を振り返りながら語りました。専門分野は違えども、日本人研究者の抱えている課題は共通であることを強く思わせました。
第3部は、学会の発起人であるガリー教授によるワークショップと、理工系の研究者に対する英語教育に関して何本も著作を発表されている金谷健一教授(岡山大学)による講演の2つのコースに分かれ、2講義を同時に開催しました。それぞれ定員を上回る参加者が詰めかけ、一部は立ち見の盛況になりました。
学会の運営は当社としても初めての経験でしたので、機材の準備不足や、参加者見込みの予測の甘さなど、反省点や今後の課題がいくつもありましたが、総じて大会は参加者の熱気にあふれ、終了後に開かれた懇親会では活発な情報交換が行われ、まだまだ話し足りない人たちが大勢、後ろ髪を引かれる思いで会場をあとにしました。
学術英語学会では、今回の第1回大会を皮切りに、今後も様々な取り組みや活動を国内外の研究者の方たちと実施していきたいと考えています。活動にご興味のある方は、下記URLより学会のホームページをご覧ください。
第1部 石川教授の特別講演 | 第2部 パネルディスカッション |
第3部 ガリー教授のワークショップ | 第3部 金谷教授の講演 |
★学術英語学会とは
学術英語学会の設立背景には、研究者の方々が抱える大きな困難があります。
研究成果を海外に向けて発表する必要性は近年ますます高まる一方であり、英語によるライティングやコミュニケーションの技能は、多くの分野で研究者の必須スキルとなっています。しかしながら、研究者として独立するまでには、そのような必要性に対応するための教育プログラムは提供されず、また、独り立ちした後も十分なサポートを得られないまま、他の研究者(指導教官や先輩)から「徒弟制」で英語スキルを学ばざるを得ず、苦労しているのが日本の研究者たちの実情です。
すべてが個々の研究者の能力および経済的条件に委ねられている現状を改善するために、研究会・学習会・ワークショップなどの企画を通して意見・情報交換・相互啓発の場を設け、みんなで「英語の体力づくり」を行うことにしました。それが、学術英語学会(J-SER)です。
自然・社会・人文の様々な分野で研究に取り組んでいる研究者のための「学術的場面における英語の運用能力を高める」ための取り組みや活動を実施し、さらに、学術目的の高度な英語運用に関するリソースを集約します。
◆学術英語学会(J-SER) http://www.j-ser.com/
2015年5月16-18日
弊社は5月16~18日、米国・フィラデルフィアで開催された科学編集者協会(Council of Science Editors/CSE)の年次総会に参加しました。総会のテーマは「Dynamic
Variables―出版会の新しい方程式を読み解く」で、南米、ヨーロッパ、アジアなど世界の学術コミュニティから参加者が集まり、出席者は約500名にのぼりました。
基調講演のテーマは「The Research Data Revolution---研究データ革命」(G. Sayeed
Choudhury氏)。年々爆発的に増加する、共有や保存が難しい各分野/機器のデータを今後どのように扱っていくべきかについて論じられました。
また講演者のひとりであるClive
Thompson氏からは、「思想の未来」を切り口に「オンラインコミュニケーションツールは人びとの思考を変える良い方法である」との提言があり、科学情報が広まってから議論の俎上に載るまでの流れを知るための良い機会となりました。
弊社はプログラム運営委員として総会をサポートし、自費出版・契約出版双方の強みを理解する立場からセッション運営に取り組みました。
また、STM(科学・技術・医学)出版社をめぐる以下のトピックに関する発表も行われました。
•数学的コンテンツ製品
•学術出版におけるデータのやり取り
•査読のさまざまな形態
•ジャーナル管理の国際事情
•新たなオープンアクセスの始動
•非ネイティブによる英語論文への取り組み方
•データの可用性とコンプライアンス
今回の総会では業界の課題をよく知るSTM出版コミュニティとも交流し、さまざまな成果を得ることができました。弊社は今後も当協会のメンバーとして、STM出版コミュニティを支援して参ります。
弊社サービスや出版プログラムについてのご質問等は、お気軽にmarketing@enago.comまでお問い合わせください。
2014年11月5~8日
弊社は11月5~8日に開催された、米国翻訳者協会(ATA)の第55回年次大会に出展しました。ATAは全米最大の翻訳者・通訳者協会です。設立は1959年、会員は95カ国以上から11000名近くに及びます。設立の趣旨は、翻訳・通訳という職業の発展と、翻訳者・通訳者個々人の専門能力の育成にあります。
今年の参加者は1842名を数え、翻訳者・通訳者・教師・ウェブ/ソフトウェアの開発者・語学会社・病院・大学・政府系機関など多様な業種の方々が集まり、過去2番目に大きな大会となりました。
異なる言語や専門分野を対象とした175を越える分科会において、様々な技法・最近の動向・さらには語学翻訳業界における課題が議論されました。また、展示場では“The Tool Bar”という翻訳ツールの紹介が行われたほか、世界各国の参加者との交流を目的とした催しも多数行われ、会は盛況のうちに幕を閉じました。
今大会の出展により、言語翻訳業界における最新の技術や動向、品質規格などについて有益な情報や知見を得ることができたと同時に、世界中の言語翻訳業界の方々と実りある協力関係を築くことができました。翻訳の必要性がますます増え続ける傾向にあるなか、弊社の翻訳ユレイタスはお客様のご要望にお応えできるサービスを追及いたします。
翻訳をご要望の方はぜひmarketing@ulatus.com までお問い合わせください。
2014年11月4日
ORCIDは11月4日、アウトリーチ・ミーティングを東京・国立情報学研究所にて開催、弊社も参加しました。ORCID は、世界中の研究者に対して固有のID(識別子)を付与し、研究活動・研究成果と研究者IDとを結び付けることを目指している国際的な非営利団体です。
本ミーティングは、「研究と研究者をつなげる」というORCIDのモットーに基づき、アジアの研究機関・大学・出版社・学会・諸団体におけるORCIDへの関心を高めることを目的としており、Wiley・Springer・Natureなどの出版社をはじめ、Thomson Reuters、大学、図書館などから多数の方が参加されました。
開会挨拶は、安達 淳 氏(国立情報学研究所副所長)によって行われました。その後、「なぜORCIDが必要か? 研究者共同体の考え方」「ORCID IDを各国・諸機関に導入するための効果的な方法」といったテーマのもと、Choon Shil Lee氏(Korean Association of Medical Journal編集者・Sookmyung Women's University教授) 、水野 充 氏(独立行政法人科学技術振興機構 知識基盤情報部長)、近藤 康久 氏(日本地球惑星科学連合 情報システム委員会副委員長) が登壇しました。
また、Chris Chan氏 (Hong Kong Baptist University 図書館情報サービス課長) とHao-Ren Ke 氏 (国立台湾師範大学図書館員) は、それぞれの大学でORCIDの利用を促進するにあたり経験したことや、今後の課題について報告しました。ORCIDを組織全体で実施する利益について語る彼らの報告から、グローバルな学界の新風がアジアにも届いていることを実感しました。
今回のミーティングを通じ、アジアの研究者や学会におけるORCIDの利用方法から、ORCID (の導入) をどう成功させるかについて、学界の専門家たちと直接話すことができました。アウトリーチ運営委員会の方々に感謝いたします。
弊社クリムゾンインタラクティブは、お客様の論文投稿・出版を支援いたします。ご興味がありましたらmarketing@enago.comまでお問い合わせください。
2014年10月29~31日
弊社は、10月29~31日にバンクーバーで開催された「ローカライゼーションワールド会議」に参加しました。この会議は各国の関係者が国際ビジネスや翻訳、ローカライゼーションやウェブサイト管理についての最新情報を共有し、意見を交わすための代表的な国際会議です。今回は世界の市場において言語や文化の壁を越えて働く500人以上の事業者や専門家たちが、「大胆な革新」をテーマとする本会議に参加しました。
今回の会議は、これから国際市場への参入を検討している企業にとって、参加する価値の高いものとなりました。これらの企業は、海外市場で事業を成功させるためにどうすればよいかを検討する分科会、ローカライゼーションにおいて核となる能力について検討する分科会をはじめ、展示会のエリアにも積極的に参加していました。
また参加者たちは、ローカライゼーションに関する新しいツールやビジネス手法などについて学ぶ多くの機会を得ることができたほか、分科会をはじめ懇親会や食事会、休憩時間などあらゆる場でたがいに議論をし、交流を深めることができました。
基調講演では、Mark DeVolder氏が、目まぐるしく変化する世界情勢にどう適応すればよいかという課題について意見を述べ、業界で生き残るための指針を示しました。さらに以下のような議題について、合計48の分科会が開催されました。
また、夕食会や交流会がバンクーバー水族館にて催されました。本会議にて、弊社はローカライゼーションにおける新しい技術や事業戦略について学ぶことができたほか、さまざまな言語サービスに関わる参加者たちとの交流を通じて、おおいに知見を広めることができました。
弊社サービスについてのご質問やご要望につきましては、お気軽にmarketing@ulatus.com までお問い合わせください。
2014年10月8~11日
約800名の参加者と21の出展者が集うThe American Medical Writers Association (AMWA) 第74回年次大会がメンフィスで開催され、弊社も本大会に参加しました。AMWAとは、医学情報に関わるライターや編集者、校正者、その他関係者の代表的な専門組織(1940年設立)で、会員に遠隔学習など質の高い継続教育プログラムを提供しています。年次大会では毎年著名な専門家を招き、討論会やワークショップ、交流会などを企画しています。
今年の大会テーマは”Shake, Rattle, and Write”で、大胆かつ斬新なアイデアにより、これまでのメディカルライティングの手法を見直し、刷新しようというものです。
各分科会は、メディカルライティングの専門性を高めるためにどうすればよいかを検討する内容となっており、分科会と同時に行われた実践セミナーでは、文法の基本から要旨の書きかた、生物学・医学研究室での研究方法まで、幅広い議題が取りあげられました。
分科会で取りあげられた議題には以下のようなものがあります。
ほかにも、開会レセプションやグレイスランド(エルヴィス・プレスリーの元私邸)ツアー、各地域支部構成員との顔合わせ会など、参加者どうしのさまざまな交流の場が用意されました。最終日前日の夜には夕食会が開かれ、トピックごとに10~15人の出席者たちがともに同じ食卓を囲み、意見を交換し合いました。
この会議はメディカルライティング関係者が直面している課題をともに理解し、ライターや編集者、その他関係者が交流する場として、たいへん有意義なものとなりました。
弊社サービスについてのご質問やご要望につきましては、お気軽にmarketing@ulatus.com までお問い合わせください。
2014年10月14日
アメリカ・テキサス州に本部を置くthe World Confederation of Businesses (WORLDCOB) は毎年国際ビジネス競争力などに秀でた企業を選出し、その功績を称え“BIZZ 2014”を授与しています。弊社もこれまでの努力と実績を認められ、このたびビジネス競争力と品質管理能力の分野において“BIZZ 2014”を受賞しました。授賞式はアラブ首長国連邦・アブダビで開催され、弊社の代表者2名が授賞式に出席しました。
選考はWORLDCOBの評価委員会によって行われ、対象企業はリーダーシップや革新性、サービスの質など6つの項目に基づき厳しく審査されます。弊社は上記6項目すべてにおいて高評価を受け、晴れて世界の企業3000社の中から“BIZZ 2014”に選出されました。
受賞理由のひとつとして挙げられるのが、弊社が日ごろから強く意識している、品質管理に取り組む姿勢です。質の高いサービスを提供するため、妥協することなく翻訳や校正の品質向上に取り組んできた弊社の努力が認められた形となります。
また、今回の受賞は弊社がこれまで世界89カ国、のべ4万人以上のお客様へのサービスの提供を通じて培ってきた実績や手法が実を結んだ結果とも言えます。
これからも弊社クリムゾンインタラクティブは、英文校正や翻訳、文字起こしといったサービスを通じ、学術界や産業界のお客様に対し、研究成果の発信のお手伝いや業務改善サポートをしてまいります。
弊社の各種サービスに関するお問い合わせはmarketing@enago.comまでお願いします。
米カリフォルニア大学サンタバーバラ校の中村修二教授が、名城大学の赤崎 勇教授、名古屋大学の天野 浩教授とともに2014年のノーベル物理学賞を受賞されました。中村教授には、2007年、英文校正エナゴの「トップ研究者インタビュー」という企画にてご協力いただきました。英文校正エナゴから取材班が渡米し、中村教授にご自身の研究人生や英語との奮闘の歴史などをインタビューさせていただいたご縁があります。
今回の受賞理由は「明るく省エネルギーの白色光源を可能にした効率的な青色LEDの発明」で、3名の開発した技術により、青色発光ダイオード(LED)が資源の節約に大きく貢献した点が高く評価されました。高輝度青色LEDは、世界中の企業と研究者チームが血道を上げて開発を競っていましたが、20世紀中には実用製品化は不可能と言われていました。そのなか、1993年に徳島のローカル企業のサラリーマンだった中村教授がたった一人で世界初の実用製品化に成功、世界中が騒然となったのです。
中村教授は徳島大学院を卒業後、地元企業・日亜化学工業に就職。35歳で初のアメリカ留学を経験した際に博士号の必要性を痛感し、仕事のかたわら英語論文の執筆へと取り組みます。エナゴのインタビューでは、中村教授は英語が苦手だった当時を振り返り、「最初に書いた3本の英語論文は、投稿したら全部あっさり落とされました。なぜかって?『英語がまずい』だって(笑)」と、苦い経験談を笑いながら語ってくださいました。そんな経験を積み重ねながらも、世界初の実用製品化に成功した翌年には博士号を40歳にて取得。そんな折にカルフォルニア大学から教授職のオファーが届き、渡米を決断します。
アメリカに赴任したのは46歳。20年間サラリーマン生活ゆえ学生相手の講義経験もなく、英語での初講義は気絶寸前だったという中村教授。英語の上達のためなら何でも試しながらも、「今でも、アメリカ人同士のディスカッションには加われない」とさばさばとおっしゃっておられたのが印象的でした。
日本人のノーベル物理学賞受賞は6年ぶりとなる快挙。英語に苦しみ、英語社会で孤軍奮闘しながらも、誰にも負けない研究の価値で功績を残された中村教授の快挙は、非ネイティブであるわれわれ日本人の大きな励みになるものです。今回の受賞は、中村教授のあまり知られていない素顔の一面を知るエナゴにとっても、大変うれしいニュースとなりました。中村教授、おめでとうございます!
中村修二教授の英語奮闘記は、エナゴの「トップ研究者インタビュー」にてご覧いただけます。また、弊社監修の「英語のバカヤロー!『英語の壁』に挑んだ12人の日本人」にも収録されていますので、ぜひこの機会にご覧ください。
クリムゾン・インタラクティブは、アジア最大級の分析・科学機器の国際展示会であるJapan Analytical & Scientific Instruments Show (JASIS) 2014に出展しました。9月3~5日まで幕張メッセの国際展示場で開催されたこのイベントに、ビジネス界や学界から22,000もの人が詰めかけました。
JASIS は2012年に分析展(日本分析機器工業会)と科学機器展(日本科学機器協会)が合同して生まれ、アジア最大の国際展示会の1つに数えられるほど大規模なものに成長しました。「未来発見。」というキャッチフレーズのもとに、日本の最新技術や新製品を展示し、イノベーションとビジネスチャンスの拡大を促しています。展示に加え、380余りのセミナーやコンファレンスも催され、プレゼンテーションの多くでは日本語同時通訳も提供し、参加者の理解を助けます。
新技術説明会では今年も新製品や新しい技術が紹介されました。JASISコンファレンスでは関連各学会や団体によるシンポジウムやセミナーが開催され、分析技術や市場の動向についての議論が行われました。日本薬局方セミナーでは理化学試験に関して検討が行われ、サイエンスセミナーでは分析・計測分野初心者のためのセッションが催されました。
今回のJASISへの参加は、日本の機器分野におけるローカリゼーションの需要をより深く理解するのに一企業として資すること大でした。メーカーや研究所は、分析・科学機器に関するマニュアルや論文のローカリゼーションを必要とします。製品情報を精確に翻訳することは、世界中の消費者が機器を正確に使用するのに役立ち、世界中の研究者の助けになります。今回、三菱重工業様、株式会社堀場製作所様、日機装様、日立アロカメディカル様、株式会社日立ハイテクノロジーズ様、明電舎様など、エンジニアリング・電気設備・ライフサイエンス機器・電子機器などの企業の方々と情報交換の場を持つことができました。
私たちは高品質の翻訳・英文校正サービスを通じて、分析・科学機器関連の最先端の研究および開発を支えていけたらと考えております。お客様からの翻訳・英文校正の需要に、私たちクリムゾン・インタラクティブがどのようなお手伝いを提案できるか、いっそうの情報をお求めの方はmarketing@enago.comまでお問い合わせくださいませ。
5月28-30日にボストンで行われた、今回のSociety for Scholarly Publishing(SSP)の第36回年次会議は、世界の学術コミュニティから900人以上が集まり、これまでにない大規模な会議となりました。今年の会議のテーマは、「Who’s at Stake and What’s at Stake? Looking Outward at the Future of Scholarly Publishing」(誰が危機にあるか?何が争点か?学術出版の未来を広い視野で見据える)でした。
SSPの使命は、「学術界の出版と情報発信を革新し、専門教育や共同研究、そしてお互いの人脈を通じてSSPメンバーがプロとして前進する」ことです。
今年の会は、Rick Joyce(Perseus Books Groupマーケティング責任者)およびChris Lintott (オクスフォード大学天文学者)の活力溢れる基調講演で幕が開きました。Joyce氏が、どのように出版計画に目を向け、変化に対していかに躊躇しないかということについて熱いプレゼンテーションをくりひろげる一方、Lintott氏は「市民科学者」という新興分野にふれ、市民科学者がどれ程先端研究を支援しているかについてスピーチを行いました。
分科会セッションは、立場を同じくする出版の専門家達と面識を持つだけでなく、絶好の意見交換の機会となりました。「電子支払い」、「手放すことを学び、マーケティングチームへどうやって読者を増やすか」、「イノベーションをどう起こすか」、「読者参画方法の改良」、「ジャーナルコンテンツへのマルチメディアの取り込み」、「ケータイ騒ぎ」、「出版界の垣根を越えた21世紀的スキルの整頓」、「各種のピアレビュー:シングルブラインド法、ダブルブラインド法、オープンピアレビュー、投稿前ピアレビュー」、「著者、出版社、読者はどのように ”Altmetrics(オルトメトリクス)”を使っているか」などがトピックにあがりました。
加えて、事前会合セミナーも開催され、「気づかれない事実:出版界のための新技術と世界規模の発展、そして変わりゆく学術界の展望」、「ジャーナル発行:基本と応用」、「論文投稿戦略:パートナーを組むべきか組まないべきか? 」「オープンアクセス委任とオープンアクセス”命令”:著者はどれだけ自著に対する管理権を持つか」などのトピックを取り扱いました。
総括すると、今年の会議はとても生き生きとしており、前向きなエネルギーで満ちていました。私たちは研究者だけでなく出版社とも交流し、学術コミュニティ内での変革とイノベーションの速さのせいで彼らが直面している問題を、より深く知る機会に恵まれました。ですが今年の会議では、デジタル配信による世界規模でのさらなる情報の普及を求めてもいるのです。
私たちクリムゾンインタラクティブがどのように著者コミュニティーやあなたの出版計画目標の達成をサポートできるかの詳細については、marketing@enago.comまでお問い合わせ下さい。
クリムゾンインタラクティブは、アメリカ・テキサス州で5月2日から3日間にわたって行われた科学編集者協議会(CSE)の年次総会に出展しました。インド、中国、日本、ブラジル、マリ、メキシコを含む22か国、370もの出席者が集いました。今年の大会テーマは「出版における4D」:データ(Data)、決定(Decision)、差異(Difference)、方向性(Direction)」でした。
科学編集者協議会(CSE)は、科学の世界で重要かつ効率的なコミュニケーションに携わる編集・校正の専門家たちによる活発なコミュニティです。 今年の年次総会では、以下のような議題をカバーする多くの発表やセッションが用意され、そうした場でさまざまなことを学び取れる機会が多く生まれました。議題:データに関する課題やチャンス;出版における革新;オーサーシップ、マイクロアトリビューション、コントリビューション;出版におけるワークフロー合理化のための最善の方法;倫理的選択、不正行為への対処法、出版における不正行為の見分け方;オープンアクセス;図書館学;多様かつ遠隔地に散らばるチームのまとめ方;発展途上国・新興国での出版プロセスや研究、インターンシップに資する教育戦略に関する知識の共有、など。
今回の総会は、学術出版界において生まれた新たな方向性に沿って、編集者や校正者が正しく行動するための指針を示すものでした。 出席者や出展者の数が多かったため、参加者同士でネットワークを広める機会が多く持たれました。また、今年の総会の特別な取り組みとして、会話を交えた夕食会「ディナー・カンバセーション」が挙げられます。弊社もそこで、会議での発表者や司会者たちとの充実した会話の機会を持つことができました。
今年は、出版業界における変化の大きさやスピードが顕著だったせいか、参加者全員がこれまで以上に熱心に会に参加していた点が印象に残りました。参加者全員が、来たる「新しい時代」に備えて出版業界の次なる地平に目を向けはじめたようにも思われます。
今回得られた情報を活用し、弊社はジャーナル編集者や出版社、研究機関が科学的な出版物をより多く出版するためのサポートの一環として、新しいアイデアやプロセス改善への取り組みを開始しました。もしお客様が出版業界における最新のトレンドや需要についてお知りになりたい場合、もしくはお客様の出版に関して弊社がどのようなお手伝いができるかお知りになりたい場合は、marketing@enago.comまでご連絡ください。
2014年3月19日(水)岩手県一関市の一関工業高等専門学校にて、教員の皆様15名を対象に「英語プレゼンテーションセミナー」を開催しました。
今回は、京都大学大学院理学研究科のアンドリュー・ヒリアー先生が、日本語と英語を交えて、「国際学会での英語プレゼンテーション」について、ご自身の経験やオリジナルテキストをもとに、1日5時間の講義を行ってくださいました。
セミナー前半では、まず「動物を知らない子どもに動物園をどう案内するか」というシミュレーションを通して、「自分の研究について知らない聴講者への伝え方」に関する基礎理論を学びました。この基本理論を基に、ポスター発表の実践練習を実施。日本の有名な観光スポットや名物を説明するために実際にポスターを作成し、さらに疑似ポスター会場を設け発表会を行い、本番さながらの臨場感の中、発表のポイントを学びました。
セミナー後半では、発表資料作成のための3つのキーポイントを、アンドリュー先生の模擬プレゼンテーションを参考にしながら学びました。「資料作成前に最も伝えたいことを一つ決める」、「情報を盛り込みすぎない」、「スライドとスライドの関連性を大切にする」といった、プレゼンテーションに重要なポイントを確認しました。
講義を受け、会場の先生方からは「生徒に教える際に参考にしたい」「継続して開催を希望する」といった貴重なご意見をたくさんいただきました。今後もプレゼンセミナーをはじめ、英語論文のライティングセミナーなど全国で開催していきたいと思います。一関高専のみなさまありがとうございました!
2014年1月9日、クリムゾンインタラクティブでは、情報セキュリティマネジメント体制(ISMS)の国際規格であるISO/IEC 27001:2013を取得いたしました。ISO 27001は、組織が保有する情報にかかわるさまざまなリスクを適切に管理するISMSの国際規格です。お客様の原稿はもっとも大切な財産であり、弊社が最大の誠意をもって守るべきものであるとの信念から、このたびISO/IEC 27001:2013認証の取得に至りました。今後も弊社では、最高レベルの情報セキュリティや機密情報の保護、お客様の信頼の獲得にこれまで以上に力を入れてまいります。
お客様のデータや情報を守ることは世界中のお客様に対する弊社の義務です。とりわけ弊社で扱う情報は、熾烈な競争の最先端にある最新の学術的発見であったり、研究者生命を左右する大事な研究成果であったりすることが多く、そうした機密情報を死守することは弊社の至上命題であると考えています。
ISO27001の要求事項は、弊社サービスを提供するために必要な、IT、顧客サービス、実務、人事、管理プロセスにおける情報セキュリティマネジメントの体制をすべて含んでいます。
ISO 27001認証を受けるにあたっては審査登録機関の厳格な審査を受ける必要があり、社内システム全体をISO27001の要求事項を満たすものに変えなければ審査には通りません。弊社では要求事項を一つ一つ確認しながら、社内システム全体を強化しました。認証を受けるまでのプロセスの中で、情報セキュリティの世界基準に対応するための基礎ができあがり、情報セキュリティリスクのない、持続可能なセキュリティシステムを社内に構築することができました。結果として審査に合格し、無事にISO27001認証の取得という運びになりました。これには弊社のIT部の尽力も大きく寄与しています。
シャラド・ミッタル、最高経営責任者(CEO)
■ ISOとは
国際標準化機構(ISO)とは164の国で構成される国家基準組織のネットワークであり、企業が守るべき基準を策定し、それら企業のシステムとプロセスが審査に合格した場合は認証を行います。ISO/IEC 27001:2013の認証は、認定やマネジメント、リスクおよび情報に対する脅威の最小化といったコンセプトに根ざしています。 弊社はすでにISO 9001:2015の認証機関でありましたが、今回のISO 27001:2013認証によって、弊社クリムゾンインタラクティブの従業員が高品質で革新的なサービスを提供し、顧客満足の確保および顧客満足体験の増進に向けて継続的に努力することを再確認いたしました。
弊社ISMS認証に関してのお問い合わせは、下記までご連絡をお願いいたします。
担当者:Evelyn Cowan / Gavin Larsen
Eメールアドレス:marketing@enago.com
2013年11月12日(木)、杏林舎・トムソンロイター共催の「ScholorOne Manuscripts(S1M)」のユーザーカンファレンスが開催されました。本カンファレンスは一年に一度行われるイベントで、国内外の多くの学術誌が導入している投稿管理システムの最新アップデート情報や、効率的な利用法の共有を目的とし、日本の主要学会の事務局を始め学術誌に関わるユーザーが70名ほど参加しました。また、インパクトファクターに代わる評価手法・基準についてなど、最新の学術研究動向について講演も行われました。
カンファレンス後半の部では、弊社日本法人代表の古屋も壇上に登場。「研究者にとっての英語~研究者はどのようなサポートを求めているか」と題し、講演を行いました。講演の内容は、京都大学の研究者321名に行ったアンケート調査と、弊社ネイティブ校正者116名に行ったアンケート調査をもとに、グローバル化時代に日本人研究者が英語の運用に関して抱えている課題について考察したものです。古屋の講演の中では、校正者の多くが指摘する「一文が長く込み入っている」「文章間の流れがぎこちない」といった日本人特有の英作文上の課題にはネイティブによる添削が必要であることがデータから明らかにされ、また、校正の際に校正者が頭を悩ませる「(英語のまずさが理由で)著者の意図が分からない」といった課題に対し、弊社がどのように取り組んでいるかを説明させていただきました。
公演後のポスター発表では、学会事務担当者より英文校正に関する質問を多くいただき、英文校正への関心の高さを実感いたしました。今後も弊社では、グローバル化が加速する学術界の動向に目を向け、日本人研究者の皆様の研究成果がよりスムーズに海外発信できるよう、英文校正の観点からサポートしていきたいと思います。
弊社クリムゾンインタラクティブの翻訳事業部門ユレイタスではこのたび、グローバルサイトを公開しました。日本国外において、和訳や英訳を必要としている外国のお客様が詳細な情報を得やすいようにとの配慮から、全ページにわたり英語でサービス紹介をしております。ぜひサイトをご覧いただき、ご意見やご感想がございましたらお知らせくださいませ。
7月25日、クリムゾンインタラクティブは、Googleとインド商工会議所連合会主催の「インドSMEヒーローチャレンジ」において、最優秀賞を獲得しました。インターネットを通じたサービスの認知度向上と利便性を追求した企業に贈られる賞で、弊社は企業理念やイノベーションに対する姿勢、成長力、持続可能性などを評価され、参加企業970社の中からトップに選ばれました。これも、日頃サービスをご利用くださっているお客様からのご指摘や励まし、また、弊社に協力してくださる校正者やパートナー企業の支えなくしては、この栄えある受賞は実現しなかったことでしょう。今後とも感謝の心を忘れず、さらなるサービス向上に取り組んでまいる所存です。皆様、今後ともどうぞご指導、ご協力のほど、よろしくお願いします。
弊社の英文校正事業部門エナゴでは、日本国内のサイトにおいては2010年よりブログを運営してまいりましたが、このたび、ドイツ、ブラジル、韓国でもブログを開始いたしました。
弊社ではブログを研究者と直接コミュニケーションを取る手段と位置づけています。ブログではジャーナル編集経験者などを執筆陣として迎え、英語論文執筆に関わる豆知識や、ターゲットジャーナルに無事に受理されるためのアドバイス、あるいは英文校正エナゴのスタッフ個人の学術研究の経験などを定期的に掲載しております。
英文校正エナゴは、世界1680のジャーナルの投稿規程の中で、推薦校正会社として社名が記載されています。これからも英文校正サービスの提供にとどまらず、様々な研究者ソリューションを提供していきたいと考えております。
■ ドイツ
http://www.enago.de/blog/
■ ブラジル
http://www.enago.com.br/blog/
■ 韓国
http://blog.naver.com/enagokr/
英語文字起こしボックスタブの英語版サイトをリニューアル公開し、アメリカ、イギリス、カナダ、およびオーストラリアでも事業強化を行う運びとなりました。新装サイトでは、英語文字起こし作業に携わるスタッフの紹介や、お客様のご用途に応じたサンプル原稿など、新しく加わったコンテンツをご覧いただけます。
クリムゾンインタラクティブではこれからも、英語に関わる支援サービスをグローバル規模で展開していきたいと考えております。